朝一番から電波びんびんHOTな話題ワードをテーマに文章綴る。寝惚けた頭に目覚めの一発。日々命題第六十一回目のテーマは「ダイジェスト」だ。
相撲の「ダイジェスト版」が高視聴率をマークしたのだそうだ。当紙記者としては、スポーツはどんどんダイジェスト版を推奨していきたいところだ。野球もサッカーも何もかも、その試合ひとつひとつの時間が長いのである。なんだったらボクシングだって長いときは長いのである。
野球であれば、珍プレー好プレーさえ見られればそれでいい。ボクシングならもっとも技巧を魅せたシーンとKOパンチのシーンさえ見られればそれでいい。サッカーはゴール寸前のやりとりの瞬間や何人抜きのスーパープレイだけ見られればそれでいい。プロレスだけは最初から最後まで見せてくれればそれでいい。
反発もあるだろうが、きっと広まれば慣れてくるはずである。本当に見たい人は有料チャンネルに入るかチケットを買って見に行くことになるだろう。これは日本の消費意欲を促すチャンスなのではないだろうか。
無料無料が溢れかえっている。これでは国全体が貧乏になっていって仕方がない。もっと出せるものからお金を出せる仕組みを作るべきである。違法ダウンロードの連続で音楽業界はガタガタだ。ゲーム業界もガタガタだ。こうしたことが続く限り、どんどんこれらの業界の質は落ちていき、最後には滅びてしまうだろう。
自分が買わなくとも誰かが買うから大丈夫、なんて考え方はナンセンスだ。その点で筋肉少女帯の大槻ケンヂ氏はライブの際に「物販買っていってください!そうすればまた来られますから!!」とあけすけに叫んでくれる。筋肉少女帯のファンはアルバムやDVDはもとより、大槻ケンヂの小説まで物販で買っているのではないだろうか。
それが愛というものである。愛は金に換算出来ないというけども、金がなければクリエイターは活動を続けることは出来ないのである。霞でも喰っていろというのであろうか。愛があるならその愛を示さねばならない。京極夏彦先生も「古本屋で私の本を購入した人は私のファンではありません」と言い放っている。当然だ。これを傲慢とするのはお門違いである。
「お前の作品に払う金などない」「お前の作品には正規の値段を払う価値はない」
違法ダウンロードや正規ルート以外での購入手段で入手するということはそういうことなのである。厳しく聞こえるかも知れないが、これが真実なのである。愛を注がねば文化は死ぬ。文化を育てるには余裕が必要とされるのはこうした理由もあるのだ。
ダイジェスト版が広がれば、本当に愛している人間は愛を示さざるを得なくなる。それはひいては全ての業界を愛で溢れ返させる構図を生み出すことになるのかも知れない。一度試してみる価値はあるはずだ。
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日々命題 バックナンバー
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