匂いや質感が伝わってくるような生き生きとしたタッチと、魅力あふれるストーリーによって、多くの人を魅了してきた宮崎アニメ。
去る1月8日にも、日本テレビ「金曜ロードショー」で「もののけ姫」が放送されたが、これは2月5日にテレビ初登場となる「崖の上のポニョ」に先行したものだ。
宮崎アニメはテレビ初登場の際には、必ず高視聴率をマークしてきた。
いずれも関東地区のデータだが、1位の「千と千尋の神隠し」(03年1月24日放送)は46.9%、2位の「もののけ姫」(99年1月22日放送)は35.1%、3位の「ハウルの動く城」(06年7月21日放送)は32.9パーセント。これらは、今年で放送開始から25年目になる「金曜ロードショー」史上でも、上位3位に入る高視聴率だという。つまり、トップ3は宮崎の独占状態というわけだ。「千と千尋の神隠し」に至っては、テレビ放送された劇映画としては歴代1位、日本テレビ史上でも歴代6位に入る数字だというのだから舌を巻く。
「崖の上のポニョ」は、日本映画歴代興行成績ランキングで5位をマーク。その他、「千と千尋の神隠し」は歴代1位、「ハウルの動く城」は歴代2位、「もののけ姫」は歴代3位と、実に上位5作品のうち4作品が宮崎の手によるものだ。
一方、テレビ初登場時の視聴率ランキングは上記の通り。興行成績では「もののけ姫」より若干優位にあった「ハウルの動く城」が、テレビ初登場時の視聴率では「もののけ姫」に少々及ばない結果となった。興行成績ランキングと視聴率ランキングの結果を考え合わせると、「崖の上のポニョ」は上位3作品に及ばず、テレビ初登場時の視聴率ランキングでは4位以下にとどまる公算が大きい。
ただ、昨今は不況をきっかけに家ごもり傾向が強まり、お金のかからない娯楽を見直す人も増えている。自宅での映画鑑賞は、お金のかからない娯楽の代表だ。
さて、ポニョはどのような数字をはじき出すだろうか。2月5日の放送が待たれる。
※第2弾は、「もののけ姫」に隠されたテーマ――タタラ場の意味するところは?――と題し、もののけ姫に秘められたメッセージを、筆者、綾路が独断と偏見で読み解きます。
「崖の上のポニョ」 公式サイト